多重債務とは
多重債務とは、借金返済や利息の支払いのために、新たな業者から借金を重ねていくことをいいます。多くの場合、だんだん利息の高いクレジット・サラ金業者に手を出すようになり、借金がどんどん膨らみ返済が困難となっていくのです。
一般に、最初は安易にクレジット・サラ金業者を利用します。生活費、病院代、引越代、ギャンブル、買物等。一度利用すると自分の銀行口座のような感覚となり、出し入れ(借りては返す)を繰り返すようになります。これは、リボルビング払いという一定の枠の金額の範囲であれば出し入れ自由という契約によるものだからです。しかし、利息は20%から30%近い高金利なため、元金を返すだけが精一杯となり他社からも借り入れ、そして、借りては返すを繰り返し、借金は雪だるま式に膨らんでいきます。借金がある程度まで膨らむと他社からの借り入れができなくなり、返済することができなくなるのです。
統計的に言えば、借金を重ね総額が100万円になると、月の返済が約3万円となります。特別収入の多い人を除き、一般のサラリーマンや主婦が月に3万円以上を捻出することは困難です。すると借金を返済するために新たなクレジット・サラ金業者からお金を借りてしまいます。そして、さらに返済するためにまた別のクレジット・サラ金業者から借り、こうして借金は、だんだんと増えていくのです。したがって借金が100万円まで到達すると多重債務への道を歩みだすことになるのです。